お疲れ様です。
えのこりです。
今回はK-POPとJ-POPの違いについて書いていきます。
近年韓国のアーティストたちが世界的に活躍しており、世界的な音楽イベントやヒットチャートにも名前が挙がっています。
その一方で日本の音楽は世界的なヒットはなく、国内のみにとどまっています。
そこでJ-POPとK-POPの違いを考える上で4つの項目を挙げて考えてみました。
先に言っておきますと決して日本を批判しているわけではなく、どちらの国もその国のやり方がありますのでそれを念頭に読んで頂ければ嬉しいです。
それでは見ていきましょう!
①国別ヒットチャートトップ100
まず、国別の音楽マーケットの規模を見てみるとIFPI(国際レコード産業連盟)が発表した2019年の音楽売り上げ市場別ランキングでは1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス、4位がドイツ、5位がフランス、6位が韓国でした。
そして、これら6つの国をApple Musicの国別トップ100で見てみます。

まずは世界のランキング。ランキングのほとんどがヒップホップとR&Bです。
そして、日本のアーティストも下位の方で数曲ランクインしていました。
もちろんBTSをはじめとする韓国の曲も。

トップ100:USA
次にアメリカを見てみます。
世界のランキングと同様にヒップホップとR&Bで占めています。
そして、最近リリースしたものが上位に来ています。

トップ100:UK
次はイギリスです。こちらもヒップホップが多く、加えてダンスミュージックも多いです。

トップ100:フランス

トップ100:ドイツ
フランスとドイツではヒップホップとR&Bが多いです。
イギリスでもアメリカでもそうですが自国以外のアーティストがランキングの上位に入っていたりもしています。

トップ100:韓国
韓国はやはりK-popが多いです。
それに加えて世界のランキングの曲に入っているアーティストの曲も多数ランクインしています。
そういった意味で世界的な音楽の流行に聞く側も敏感なのかもしれません。

トップ100:日本
最後に日本ですが自国の曲がほとんどで海外の曲ですと韓国のアーティストがチラホラでした。
それから海外で流行しているヒップホップやR&B、海外の最新のリリース曲はほぼなく、数年前の日本の曲がランクインしていたりもします。
②リスナーの「世界で流行している音楽」に対しての敏感さ
上のランキングを見ると韓国は自国の曲と海外でランクインしている曲があり、リスナーも海外アーティストに対して敏感だと感じました。
しかし、日本だと聴いているジャンルもほぼJ-popでヒップホップやR&Bはランクインしておりません。
日本以外の国はメインジャンルがヒップホップやR&Bです。まずその点が世界と違います。
また、日本では数年前の曲が何曲もランクインしていたりと他国とはその点も違いました。
リスナーの音楽の選び方に対する意識も国によって様々だとわかりました。
現在、世界の音楽シーンで主なジャンルとしてはやはりヒップホップが欠かせません。
ヒップホップとR&Bの売り上げが初めてロックを超えたのが2017年でそれからもう4年が経っています。
それなのに日本のメインジャンルはJ-popです。
その点で日本のヒットチャートに上がってくる曲が世界の人々の基準とは違い、J-popはあまり世界的に聞かれていないのではないでしょうか。
③言語に関して
そして、言語に関してですが韓国のアイドルを見ていると韓国語以外を話せるメンバーが多いです。
特に英語を話せれば英語圏内に発信することができ、宣伝にもなります。自分の地域の言葉を話している海外のアーティストがいれば興味ぐらいは持ってくれるかもしれません。
そこから聞いてみようという意欲が出てきます。しかし、日本はあまりその点を強みにしているアイドルを見かけません。
これは韓国の受験競争が私たちの想像以上に激しいことが関係しており、自分の人生が懸かったその競争に勝つには必然的に高い英語力が必要になってきます。
加えて韓国は貿易依存度も高く、自国経済の62.92%を対外貿易に依存しています。
日本は27.31%、アメリカは19.35%でした。(2019年のデータ)この結果、対外貿易には英語が必要になってきますから経済的に見ても英語の重要性がわかります。
そして、そのため国としても英語力をつけたいので受験には英語が肝になってきます。
また、韓国アイドルは多国籍の場合もあり、そうすると多国籍のファンが自然とつきます。
④音楽市場と目指しているところ
それから、韓国のアイドルと日本のアイドルでは、目指しているところが違うと感じました。
韓国の音楽市場は①でも紹介しましたが日本よりも小さいので韓国国内だけでは厳しいです。
それによって必然的にパフォーマンスは世界レベルに達していないとダメですし、音楽のジャンルも世界に合わせないといけない。
一方で日本のアイドルは日本の音楽市場が大きいのでその中で成功すれば良いのです。
ですから日本人に合わせた音楽やパフォーマンスを行なっているのではないでしょうか。
そうしますと日本国内でのレベルに留まってしまうので世界を基準にしなくて良いのです。
まとめ
K-pop(韓国のアイドル)とJ-pop(日本のアイドル)の違いとしては
①リスナーの世界的にトレンドになっている音楽に対しての意識
②英語力の違い
③音楽マーケットの大きさ
④③によって目指すところが違う
だと思いました。
これらはあくまでも個人の考えなのでその点はご了承くださいますようお願いします。
それでは良い一日を!